4.IT(情報技術)について
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リスキリング=DXではないとは言えども、間違いなくITの基本知識が必要なことも確か。そこでITについて軽く学んでみよう。
◎IT人財が足らない
2030年度には最大で79万人が不足すると経済産業省が発表
◎そもそもIT人財とは
主に情報サービス業、インターネ ット付随サービス業(ITサービスやソフトウェア等を提供するIT企業)及び、ユーザ ー企業(ITを活用する一般企業)の情報システム部門等に属する人を「IT人材」と称しています。
◎オフショア開発
ソフトウェアやWebシステム、アプリ/ゲーム開発で必要となる開発工程を海外の開発会社にアウトソーシングする手法。現在日本では40%以上の企業が導入を進めており、今後も数値は上昇していくことが予測される。
メリットは人件費の削減と人的資源の確保である。日本だけでなく世界規模での取り合い合戦が行われている。
◎市場規模 (矢野経済研究所調べ)
・2019年度に12兆8900万円であった市場が 2020年度予測12兆9000万円、2021年度予測12兆3500万円2022年度予測12兆4000万円とされている
2020年度では、新型コロナウイルスの影響を受け、IT投資計画の先送り/見送りなどマイナスの要因が生じている。一方、テレワーク環境の整備に向けた設備投資が好調であることや、大企業を中心に大規模システムの刷新/公開が概ね予定通りに実行されるなどプラスの要因もある。そのため、2020年度の市場規模は前年度比横ばい程度になるという。
2021年度はコロナ禍による業績不振の影響を受ける形で、不要不急のシステム/サービスの先送り/見送りなど、企業のIT投資が縮小傾向になると見込まれることから、市場規模は前年度比4.3%減になると予測された。
2022年度以降は世界経済が立ち直り始めることなどを背景に、5Gの本格普及が進むことや、働き方改革の推進、データを活用した取り組みの進展によるAI/IoTなどの普及。さらに、これらを受けてセキュリティ対策の必要性が高まることなどから、市場は緩やかながらも成長していくとの見通しを示した。
◎IT業界の事業領域
①インターネット/Web業
インターネットを利用した幅広いサービスを展開インターネット開始当初はWebサイトの制作会社がほとんどであったが、現在では、サイトに掲載されるネット広告の代理店や、ECサイト、ポータルサイトの管理、運用など、時代とともに分野領域は拡大を続けている。
②情報処理サービス業
顧客のシステム化に向け、ソフトウェアやハードウェアなどすべての領域における総合的な企画、開発、運用を行う。システム化で必要となるソフトウェアは自社で開発するケースもあるが、多くはソフトウェアベンダーや受託ソフトウェア業者への受託開発という形で進められる。
IT分野に関する幅広い知識を持ち、さまざまな分析手法を組み合わせることで、経営視点でのIT導入や方針決定をサポート主としてコンサルティングの上流工程を担当するが、中には自社で開発リソースを保有し、課題解決からシステム提供までを幅広くサポートする会社も
③ソフトウェア業
自社開発したソフトウェアパッケージを持たない、システム開発会社顧客からの要望に合わせて、個別のシステムを一から開発する。大型の案件になればなるほど下請け階層が大きくなるため、対象企業がどのポジションに属するかを見極めることが重要。
自社で開発したソフトウェアパッケージの販売やクラウドサービスを提供。其々の業務領域に特化したパッケージを担当しているため、その分野における幅広い知識と導入事例により、顧客のシステム化をサポート。
④ハードウェア業
システム利用で欠かせないサーバーやストレージの他にも、誰もが利用するPCや携帯端末など、主としてハードウェア製品の開発、製造、販売を行っている。
システム制作の流れ
企業で使用されるシステムは主に以下のフローに基づき構築されます
フローは大きく二つのフェーズに区別されます
顧客との初回接触からビジネス機会を生み出し、その後、自社や製品の良さを訴求、最終的には顧客に自社システムを選んでいただけるようにアピールする期間
どのようなシステムを構築するかを決定し、それに基づくシステム設計、構築を行う。顧客が求めるシステムを実際に提供するための期間
各フローにより担当する職種が異なります
開発フェーズにおけるシステムが完成するまでの一般的なフロー
※このフォローは基本不可逆のため要件定義が最重要となる
システムエンジニア(SE)=プログラマーではない
システムエンジニアに求められるスキル
①コミュニケーション能力
システムは顧客や社内メンバーとの意思疎通の中で作られる。ヒアリングや打ち合わせ時の発言ひとつひとつの細かなニュアンスを理解することで、顧客の要望以上のシステム設計を行うことができる
②ITスキル
プログラミングやデータベース、ネットワークに関するITスキルを把握することで、無駄がない安定したシステム構成を行うことができる
③マネジメントスキル
プロジェクトには使える、人・予算・スケジュールが決められている。顧客が求める予算、スケジュール内で、自社の利益を確実に出すためにはプロジェクト管理能力が必要となる
その他これから必要なスキル(項目)
・機械学習
コンピューターがデータから反復的に学習し、そこに潜むパターンを見つけ出すこと。そして学習した結果を新たなデータにあてはめることで、パターンにしたがって将来を予測することができる。
・画像解析
画像から必要な情報を抽出し、統計的なデータを得ること。事件・事故に関する調査および証拠、身近なところでは画像から文字を読み取る「OCR(Optical Character Recognition:光学的文字認識)」、指紋・虹彩・顔認証をはじめとする各種生体認証システムなど。
・データサイエンス
データサイエンスとは、統計学、情報工学など、様々な領域の手法を用い有意義なデータを引き出すための研究分野
・問題発見・解決能力 ⇒ フロー図が書ける(視覚化できる)
起こっている問題を分析して問題の原因を可能な限り洗い出し、自分にも対応可能な程度の解決案を作って、問題を解決に導く能力のことで、ツールを使用して、分析をして原因を細分化していくことで、解決の糸口が見えてくる。