補足:ソーシャルスタイル
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1.顧客の「ホットボタン」
ホットボタンとは、人がその行動、態度、意思決定を動機付ける要因のこと。
例えば、商談中につまらなさそうにしていた顧客の目が、
・ある話から急に輝きだした
・体が前に乗り出した
・声が大きくなった
などの経験はないでしょうか?
その顧客にとって、その話は「ホットボタン」だったのです。
人には多くの「ホットボタン」があります。
常に顧客の「ホットボタン」を観察し、顧客が少しでも快適に商談に参加できるようにする心掛けが必要です。
2.ソーシャルスタイルとは
ソーシャルスタイルとは、人間を社会的態度傾向により「4つのタイプ」に分類し、その違いを認識することによって対人関係の向上を図る考え方のことです。
ソーシャルスタイルには、
・結果志向 … “ワシ”タイプ
・分析志向 … “フクロウ”タイプ
・親和志向 … “ハト”タイプ
・表出志向 … “オウム”タイプ
の4つのタイプがあり、これらは思考表明度(横軸)と感情表明度(縦軸)の2つの観点で分類されています。
3.フクロウタイプ
・事実やデータを重視し、言動、意思決定の際には極めて慎重な時間をかけて検討する。
・もの静かで控えめにしか話さないため、聞き役にまわることが多い。
・会話中の沈黙をおそれず、納得がいくまでひとりで考える。
・結果よりもそこに到る過程、手順に注意を払う。
・このタイプの顧客はリスクの大きい意思決定は極力避けるため、強引な押しは厳禁である。
・また、抽象的な『イメージ』だけで何かを伝えようとすると失敗することが多い。
・カタログのスペック表などを丹念に読むのが好きであり、きちんとしたグラフ、データ、資料などで細かく説明をした方が喜ばれる。
4.ワシタイプ
・業務の達成を重視し、言動、意思決定がすばやい。
・ものごとをはっきりと結論から断定的に話し、過程、手順を守ることよりも、効率よくスピーディに結果を出そうとする。
・自分が自分の周りの環境をコントロールするのが好きである。
・このタイプの顧客に対しては、とにかく思っていることを話させること、また、営業側も思っている意見、持っている情報を率直かつ簡潔に示すことが求められる。
・自分も率直に発言するため、他人の率直な発言にもあまり気を悪くすることはない。
・また、時間を大切にするタイプなので、納期遅れ、長々とした世間話は嫌われる。
5.ハトタイプ
・自己主張をして孤立するよりも、自分の意見を曲げてでも皆と協調していたいと考える。
・表情や目線は温かく、世間話など個人的な話をすることで安心感を築こうとする。
・結果よりも、皆で仲良く仕事を進めることを大切にする。
このタイプの顧客は、他人の意向、評価を気にするため、顧客の周囲の人々も同時に意識しながら営業する必要がある。
・また、人間的なつながりを大変重視するため、ビジネスライクな態度は避けるべきである。
6.オウムタイプ
・夢やビジョンを重視し、感情表現が豊かで、ものごとをはっきり表明する。創造性、独創性のある人が多く、リスクを恐れず大胆な意思決定をする傾向がある。
・形式ばらず、活気のある会話を好む。
・話好きで、賞賛されると素直に喜ぶ。
・このタイプの顧客は、『直感』『イメージ』を大切にするので、明るく元気で自分との会話が弾むような営業担当を好む。
・細かな話を長々とするのは避け、要点を簡潔に述べると良い。また、話題が次から次へとすばやく変わるため、重要事項の確認や、約束を確実に取りつけるべきである。
いろいろな方法があることがわかった。