②基本理念、セイノーのDNA

2021年12月3日 2023年8月10日

norihitosouda

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基本理念「三つの宝」

「経営理念」「幸福の三本柱」について理解できましたか？
さらに、経営理念を達成するための三つの宝である基本理念があります。

三つの宝？どんな宝でしょうか？

1つずつ、確認していきましょう。

西濃運輸は創業以来、経営者と社員は温かい愛情と信頼の絆によって結ばれてきました。力を合わせて互いの発展と幸福を実現しようとする体制です。
「企業の繁栄と全社員の幸福を図るために、労使が相互信頼、相互理解を基本として、お互いの立場を尊重し、ルールを守り、パートナーシップのもと、ものごとはすべて話し合いで解決し、話し合いで決定した事項については、労使双方が力を合わせて守り抜き、節度ある関係の中で目的達成に努力する。」
これが西濃運輸独自の労使協調です。

西濃運輸は輸送を通じてサービスを提供する会社であり、いつもお客様に愛され、信頼されなければなりません。そのためには礼節が必要不可欠です。礼節によって秩序が保たれ、秩序が保たれることで能率が上がり、結果として会社が繁栄する。これが全社員の幸福につながっていきます。

「踏まれても、踏まれても、強く野に咲く福寿草」どんな試練にも耐えうる精神です。西濃運輸創業者・田口利八名誉会長の座右の銘でありますが、同時にこれは将来に向かって力強く進む西濃運輸の不撓不屈の魂そのものです。

理念集の抜粋も用意してみました！私も読んでみます。

4　「労使協調体制」は原点、そして不変

昭和二十一年十一月一日、雲一つない日本晴れの日に我が社は創立した。車は三八両、従業員七八人。この時、初代社長であった名誉会長は、「七八人乗り、三八トン（※）のオンボロ田口丸は、いま荒海に乗り出す。途中、暴風雨に遭うこともあろう。船が遭難しかけることもあろう。しかし、その時、船長の私は、決して積み荷に執着しない。船員の安全を第一に、いざという時は、これまで諸君とともに築き上げた財産を擲ってでも荒海を乗り切る。だから、諸君も安心してついて来てくれ」と、従業員に訴え、船出した。皆もまた涙して、「よし、ついて行くぞ」と語り合った。これが我が社の原点である。そして、労使協調体制という基本理念は、いかなる時代を迎えても我が社にとって変わることのない不変の基本理念である。
※三八トンは三八両のトラックを示す

6　礼節を実行すれば幸せになる

なぜ「礼節中心主義」か。名誉会長は、よく次のように語った。「礼節があるところには秩序が生まれる。秩序があると能率が上がる。能率が上がると会社が儲かる。会社が儲かると社員が幸せになる。だから、礼節は社員を幸せにする基本のことなんだ」礼節を実行すれば幸せになる。一言でいえば、そういうことである。お客様にいかに誠実に対応するかは、ケースバイケースでなかなか難しい。そんな漠然としたことを言っても実行できるものではない。しかし、まずご挨拶をしなさい。礼に始まり礼に終わる。そうすれば、おのずと信頼され、喜んでいただける仕事につながる。お客様に喜んでいただければ、また仕事をいただける。仕事をいただければ、結果として会社が儲かる。会社が儲かり成長すれば、そこで働く者もまた幸せになる。名誉会長は、そのことをわかりやすく、「挨拶をきちんとせよ。礼節は社員を幸せにする」と説明した。

9　福寿草精神（名誉会長の言葉より）

名誉会長は次のように語っている（『私の履歴書』より）私は、新入社員などによく次のような話をする。「わしのふるさと木曾谷では、春、いの一番に田んぼのあぜなどに福寿草が頭をもたげる。この福寿草は農作業で踏みつけられても、負けることなく再び芽をもたげ、その茎は踏まれれば踏まれるほど太く、たくましくなり、やがて美しい花を咲かせる。だが、これを温室で育てるとやはり美しい花は咲かせるが、一度窓ガラスが破れ、寒風でも吹き込もうものなら一夜にして無残な姿にしおれてしまう。人間は、野に咲く福寿草でなければならない」これは、私の事業の底を流れる精神そのものである。福寿草は、名誉会長がものすごく好きな花だった。名誉会長が創業する時、さまざまな障害があった。しかし、それを全部プラスに変えて前向きに商売し、太い茎になって花を咲かそうとした。外にいて踏まれて、踏まれて、なおかつ茎が強くなっていくのが本当の強さである。逆境に負けてはならじという「不撓不屈の精神」。そのような人間の強さを表現した言葉である。