初任ドライバー安全教育(はじめに)
ドライバーの安全教育
ドライバーの安全教育は、大きく8つの項目で構成しています。今回は、その中の1つ、初任運転者に対する安全教育について学んでいきましょう。
初任運転者(新任ドライバー)安全教育
まず、初任運転者とは、運転者(ドライバー)として新たなに雇い入れた社員のことをいいます。
事業者は、新たに雇い入れたドライバーに対し、12項目の内容を15時間の座学で教育を行うように国土交通省により、法律で決められています。
初任運転者(新任ドライバー)に対する安全教育12項目
1.トラック輸送の役割と使命
トラック運送は、国内貨物の9割以上で重要な役割を担っています。そんなトラックドライバーの役割や使命について学ぶ項目です。
2.トラックの運行の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
トラックを運行するにあたり遵守すべき法令を学び、ルールを守って業務を行いましょう!
3.トラックの構造上の特性
トラックの形状や特性、構造について理解し、それぞれのトラックの形状に合わせた運転方法について学びます!
4.貨物の正しい積載方法
さまざまな貨物の特性と貨物の正しい積載方法について理解し、安全作業による労働災害防止について学びます!
5.過積載の危険性
過積載とは、トラックの最大積載量を超えて貨物を積むことを言います。過積載は、重大事故の原因となり、法律で厳しく罰せられます。
6.危険物を輸送する場合に留意すべき事項
貨物の中には、危険なものもあります。危険物の特性と正しい輸送方法、留意事項について学びます。
7.適切な運行経路及び回避並びに緊急時における対応方法
安全性と道路情報に合わせた適切な運行経路について学びます。特に、特殊車両は走行できない道路がありますので注意しましょう。
8.危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法と緊急時の対応
運転時の危険予測のポイントを理解し、危険を回避する運転方法について学びます!
9.運転者の運転適性に応じた安全運転
運転者適性診断の必要性とその活用方法、安全運転の基本となる健康管理の重要性について学びます!
10.交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因と及びこれらへの対処方法
トラックドライバーの長時間労働が大きな問題になっています。正しい労働時間、拘束時間、休息時間を理解し、緊急時の対応方法ついて学びましょう!
11.健康管理の重要性
安全運転の基本は、健康管理です。ドライバーの高齢化により、運転中の心筋梗塞や脳卒中による事故が多発している中、今一度、健康管理の重要性を認識しましょう!
12.安全性の向上を図るための装置を備える事業用自動車の適切な運転方法
安全運転のためにトラックにはさまざまな安全装置が備わっています。安全装置の適切な使い方を理解し、安全運転に努めましょう!
初任ドライバーが学ぶ12項目の概要は以上です。
小テストに合格したら次に進んでください。