2.リスキリングとは何か?
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いま注目を集める“リスキリング”(Reskilling)は、職業能力の再開発、再教育と言われ、新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させることです。
新型コロナ感染症の蔓延において、企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた変革が加速しています。
例)
・出張せず、オンラインでミーティングを行う
・対面研修⇒オンライン研修⇒画像視聴へ
その重要性は、なにもDX領域に限った話ではなく、専門性 × 普遍的なビジネス知識は、これからの時代に絶対的に必要になっていくと考えられる。
〇リスキリングは単なる“学び直し”ではなく、これからも職業で価値創出し続けるために必要なスキルを学ぶ。
・リカレント教育とは、学校教育からいったん離れて社会に出た後も、自分の仕事に関する専門的な知識やスキルをそれぞれの人の必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すこと。新しいことを学ぶために職を離れることが前提であるが、仕事を休まず学び直すスタイルも含まれる。
・アップスキリング(スキルの向上)とは、根本的に仕事の内容が変わるリスキリングとは異なり、職務内容は変わらずにトレーニングだけが行われる。
・アウトスキリングとは、人員整理の対象になる従業員に対し、解雇になる前にリスキリングの機会を提供し、成長産業への転職を支援するもの。
DXに向けた変革は新たな技術を生みだす
・自動運転における省人化
・最適な配達ルートの提示による効率化
・ロボットにおける省力化
どんな資源を使ってどんな価値を顧客に提供するのかという、企業のビジネスモデルや事業戦略そのものを変化させることに、DXの本質があり、企業が求める人材も大きく変化する。DXによってビジネスプロセスやバリューチェーン上のあらゆる仕事も変化するためである。
例)
・ネット上で製品を売買する仕組みの構築
・そこへ集客するための検索エンジン最適化の実施
・顧客の動線を決めるWEBデザイン
・顧客のもとに出かけることなしに商品やサービスをアピールするための営業手法
事業戦略を描く人や基幹システムを構築する人だけが、高度なデジタルスキルを持っていればいいというわけではなく、すべての従業員を念頭に、必要なリスキリングを進めていくことが求められている。
つまりリスキリング=DXではないということ。