②ハラスメントの種類
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ハラスメントの基礎知識
民事裁判とか、刑事裁判とか、損害賠償とか……思った以上にハラスメントは深刻な問題なんですね。過去に、どんなハラスメントが起きたのか、どんな事例があったのか、ぜひ知りたいです。
過去のハラスメント事例を説明する前に、ハラスメントの種類を知っておきましょう。
ハラスメントの種類によって、実際の判例(裁判の判決)を見た方が分かりやすいと思うよ。
ハラスメントは、嫌がらせの内容によって分けられていて、法律に触れる重度のものから軽度のものまで50種類以上もあるんだ。
ハラスメントの種類
ハラスメントの種類すべてを説明することはできないので、よく聞くものから、ちょっと変わったものまでいくつか説明していきます。
まずは、パワー・ハラスメント(パワハラ)。よく聞く言葉です。パワハラとは、職務上の地位や上下関係の優位性を用いて嫌がらせを行うハラスメントです。
次に、セクシャル・ハラスメント(セクハラ)です。性的な嫌がらせや、不快感を与える発言を行うハラスメントのことで、男性が女性へ行うセクハラだけではなく、逆のパターンも存在します。また、同性へのセクハラもあります。
次は、マタニティ・ハラスメント(マタハラ)です。妊婦や出産した女性に対して、嫌がらせをしたり、不利な就業を要求したり、育児休業などを利用しないように迫るなどのハラスメントのことです。
聞いたことあります。
その他、モラル・ハラスメント(モラハラ)は、言葉、態度、文書などで陰湿に繰り返される精神的な嫌がらせや暴力、いじめのことです。
ジェンダー・ハラスメント(ジェンハラ)というハラスメントもあります。ジェンダーとは、性別という意味で、男女という性別で固定観念や差別意識を持ち、嫌がらせを行うことを言います。
最近の傾向としては、ITの専門家などが、いつも専門用語を使って知識のない人を見下した言動を取る行為をするテクノロジー・ハラスメント(テクハラ)や、SNSを職場の人間関係に持ち込んで、いいね!やコメントなどを無理強いするソーシャルメディア・ハラスメント(ソーハラ)というものもあります。
ちょっと変わったものとして、喫煙者がたばこを吸わない人に害を与えるなどたばこに関する行為のスモーク・ハラスメント(スモハラ)、お酒の席での迷惑行為、飲酒を強要したり、意図的な酔いつぶしなどのアルコール・ハラスメント(アルハラ)というものもあります。
また、カラオケ・ハラスメント(カラハラ)といって、上司が職務上の立場を利用し、カラオケで歌うことを無理強いするハラスメントなど、様々な種類のハラスメントがあります。
何でも相手が嫌だと感じたらハラスメントなんですね。これを見たら、これからの人間関係は大変そうで心配になってきちゃいます。カラハラ(カラオケ・ハラスメント)なんて、私だったら大歓迎なのに。逆に、マイクを離さないことでハラスメントと言われるかな?
今回は、特に、法制化が進んでいて、職場でも問題になりやすい「パワハラ(パワー・ハラスメント)」と「セクハラ(セクシャル・ハラスメント)」についてくわしく学んでいきましょう。
企業のハラスメント対策
増加するハラスメントを防止するため、特に問題が多い「パワハラ」と「セクハラ」は、国会で議論されており、「パワハラ防止法」という企業のハラスメント対策を義務化する法案も成立しました。
詳しいことは、各セクションで説明しますが、企業のハラスメント対策の基本的な枠組みは大きく2つあります。
1つ目は、「予防策」で、企業は、ハラスメントを起こさないような制度や仕組みづくりを求められます。
2つ目は、「対応策」で、ハラスメントが起きてしまった時の対応方法について企業の責任を科しています。
ハラスメントを起こさないための「予防策」として、次の3つがあります。
①社内体制・ルールを決めること。
企業内外に、ハラスメントに関する相談窓口を設置し、社内体制やルールなどのガイドラインを作成することが必要です。
②実態を把握すること。
ハラスメントは、水面下で起きていることが多く、表面化されたときは、すでに最悪の状態になっていることが多いものです。従業員アンケートを実施し、実態を把握することで未然に防ぐ対策を取ることもできます。
③教育・周知を図ること。
これが最も重要で、全社員に対して、ポスター、掲示板、社内報などでハラスメント防止を周知したり、研修やセミナーを実施して、継続的に意識付けを行うことが必要です。
ハラスメントが起きた時の対応策として、
①相談や解決の場を設けること。
相談窓口での対応、事実関係の確認を行い、必要な措置を行うことが必要です。
②再発防止策
ハラスメント防止の周知を継続して行うことはもちろん、今までの周知方法を変更する必要があるかもしれません。また、行為者への研修・セミナーを実施し、再発しない、させない取り組みが必要になります。
ハラスメントを起こさないための企業の責任って重いんですね。
ここまで、ハラスメントとは何か?ハラスメントの現状について、なぜ、ハラスメントは問題なのか?ハラスメントの種類や企業の対策について説明してきました。ハラスメントが起きない職場にしていくことの重要性が分かっていただけたのではないかと思います。
次の章からは、「パワハラ」「セクハラ」について詳しく学んでいきましょう!
ありがとうございます。ストップ!ハラスメントがいかに大切かがよく分かりました。みなさんも、この通信教育でハラスメントについての正しい知識を身に付け、明るく、やりがいのある職場を一緒に作っていきましょうね!
シンジさん、次の章でもよろしくお願いいたします。
以上で「ハラスメントの種類」は、修了です。
知識確認テストに取り組みましょう!
ハラスメントの多さに驚きました。
発言には注意したいと思います。
ハラスメントにはいろんな種類がある事を知りました。
全てに対し、モラルを意識して発言・行動致します。
自分の発言に十分注意します
ハラスメントに50種類以上もあるとは知りませんでした
こんなにあるのかと思いました。気を付けて発言しましょう。
言動に気をつけます。
会社側も定期的に現場の声を聞くアンケートを実施するべきだと思います。 最近は上が決めたらそのまま一方通行なことが多いと感じます。 こう言ったことが少なからずハラスメントを生み出す原因になっているのも事実です。
ハラスメントという概念事態が重要なので、パワーなのか、セクシャルなのかなどという分類は不要だと思っています。
どんなパターンにも色々取り方でハラスメントがあるので気を付けます。
何気ない一言がハラスメントになっているかもしれないので、注意して発言します。
相手のことを考えて言動する
普段、気にせずに話をしていることが
ハラスメントに繋がると感じました。
言動には注意します
スモハラに関心を持ちました
身近で感じております
言葉使い等に充分注意して人と接します。
注意して行動します
地位を利用した圧力をかける事。
指示とは違います。
再認識し、今後に活かします
学ぶ事が多い。あたりまえだった会話で人を傷つけてしまわない様に言葉遣いには気を付けます
自分が言われたら不快に感じるような発言、行動はしない努力をする
あめとむちをうまく
使うようにしています。
色々なパワハラがあり
自分でも色々勉強したいと思います。
ハラスメントについて理解できました。日々の生活に生かしたいと思います。
自分にストレスが掛かると、相手を攻撃したくなる。自分に負荷をかけないように心にゆとりを持つように意識します。
いろいろな種類があることがわかりました。
行動に気をつけたい
種類の多さに驚きました