③カウンセリング・メソッドⅡ

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【質問スキル】カウンセリング・メソッド・Ⅱ(問題に焦点を当てる質問)

アウトカムモデル

「アウトカム」とは、目的や目標、ゴール、成果、望ましい状態、あるべき姿などのことです。
図を見てもらうと、アウトカムと同時に問題・課題が存在していることが分かります。「目標があるから問題・課題が発生する」といえます。問題と目標は表裏一体で、より高い目標や夢がある人や責任ある地位に付いている人は、同時に問題や課題も多くなります。

問題に焦点を当てた質問

1)あなたが今、抱えている問題は何ですか?
2)あなたにとって、なぜこれが問題なのですか?
3)あなたは、いつからこの問題を抱えているのですか?
4)この問題で最悪だったのはいつですか?
5)誰のせいでこの問題が起きたのですか?
6)この問題は、あなたに(日常に)どのような制限を加えているのでしょうか?
7)望ましい状態は?

1)あなたが今、抱えている問題は何ですか?

「問題の区別化」を行います。人が問題を語るとき、いくつかの問題が複雑に絡んでいる場合が多いものです。以下の3つのポイントを意識しながら、問題を区別化していきます。

2)あなたにとって、なぜこれが問題なのですか?

人は、自分の信念・価値観が妨げられている時に問題と感じます。相手の信念・価値観を聴き取り、なぜ、それが問題だと思っているかを明確にしていきましょう。
「~ すべきである」「~ しなくてはならない」「~ であるべきだ」などの言葉は 信念・価値観を表す言葉です。

3)あなたは、いつからこの問題を抱えているのですか?

時間軸(タイムライン)の確認をします。
昨日、今日で発生した問題なのでしょうか?長い間抱えてきた問題なのでしょうか?

4)この問題で最悪だったのはいつですか?

特別な事件、出来事がないか確認し、問題をよりリアルにします。

5)誰のせいでこの問題が起きたのですか?

問題の中に登場している人物を確認します。本当に○○さんのせいなのかと考える機会を設うけましょう。

6)この問題は、あなたに(日常に)どのような制限を加えているのでしょうか?

「~ したい」という思いがあるのに「出来ない」など、行動が阻害されているものを探ります。日常に起きている否定的な出来事は何か?(どんな時に、どんな場所で、何が起きているのか?)日常で、ついあきらめてしまうことはないですか?

7)望ましい状態は?

望ましい状態、あるべき姿、手に入れたいアウトカム(目的・目標)について聞きます。

それでは今回の課題です。あなたの部下を1名選んで「問題に焦点を当てた質問」をしましょう。7つの質問に対して聞き取った内容を以下のGoogleフォームに入力し、送信してください。

1.静かな場所で行いましょう。
2.お互いに気持ちを落ち着け、リラックスした状態で。
3.主旨を相手に伝えてから始めましょう。
4.お互いにイスを45度(斜め)にして座ると話しやすいです。
5.相手の話は他言してはいけません。

長さ: 10 分

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