「うさぎとカメ」~近道とは~
皆さんこんにちは。
皆さん童謡の「うさぎとカメ」のお話はご存知ですよね。
森の中に住む仲良しのうさぎとカメが山頂を目指して競争するというストーリー。自分より足が速いうさぎとの競争であってもコツコツと真面目に努力しながら取り組む事で、いつか大きな成果を得られるという教訓に用いられる事が多いですね。
先日、64歳のスキー教室の現役インストラクターの方とお話をさせて頂く事がありました。私自身、雪は好きですがスキーやスノーボードは苦手意識があります。
中学校の修学旅行の中にも組み込まれる事がある「スキー教室」3日の工程で行われます。中には経験は無くても運動神経が良くて要領を掴むのが上手な子は自己流でどんどん滑り出し、インストラクターの話はあまり聞かないんだそうです。一方私のように苦手意識があったり、初めてで怖い子は必死にインストラクターの話を聞き、忠実に行動するのだそうです。
自己流で楽しく滑る子達を横目に、正直楽しくなさそうな印象を受けるのだとか。
「でもね…3日後に面白い事が起こるんだよ」
そうやって楽しそうに話してくれました。
3日目の最終日になると、運動神経がよく自己流で楽しんでいた子達より、必死にインストラクターから嫌々ながらも指導を受けていたスキーが苦手な子達の方が、上手に滑られるようになっていて楽しそうにしているんだそうです。
自分達の方が上手だ!と思って遊んでいた子達の表情は一変し「え??なんで??」と悔しがるそうです。
そこから慌ててインストラクターのもとにやってきて自分にも教えて!と焦る姿にそのインストラクターはいつも「うさぎとカメ」の童謡を思い出すのだとか。
人の教育に携わっている私は、これは面白い話でもあるし大人になった私達でも起こりうる話だと思いました。仕事の表面上の行動だけであれば要領良くこなせる人もいますし、納得できるまで学んで習得していく人がいます。お届けの仕事となると決められた場所に行って渡してくるだけ…と思いがちで先輩の話を「そんなの教えられなくても出来るし」なんて人も居ます。
でもやっぱり「うさぎとカメ」の教訓から、トラブル無く、より効率的で安全、安心なお届けが出来る様になる近道は、基本を
身に付けてこそ!最短であると思いますね。
2023年4月19日
PN:CCN/IIZUKA