KPTを使った効果的なフィードバック
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KPTを使ったフィードバック
KPTでPDCBAのCBAが全て出来ることは理解できましたか?
1枚に全てが整理されていたので、とてもわかりやすかったです!
でもTryを考えるのは大変でした・・・。
そこで、フィードバックを使うんだよ。前回は対話によるフィードバックをやってみたけど、
今回はKPTを使った効果的なフィードバックの方法について学んでいこう!
①KPTを使った効果的なフィードバック
KPT(けぷと)に記入した
Keep(キープ:上手くいっていること)、と
Problem(プロブレム:問題点、上手くいっていないこと)、に
ついて、対話による効果的なフィードバックで学んだ
「結果ではなくプロセスを承認する(褒める)」ことにより、更に深く内容を聞き出します。
そしてTry(改善点)について、更なるステップアップのための改善点を提案し、改善策の選択肢を増やしていきます。
Aさんが作成したKPT(けぷと)のKeep(キープ)を見ながら、Bさんは 「○○で上手くいっていることは何ですか?」と質問します。
Aさんは、「上手くいっているのは〇〇です」と、
KPT(けぷと)に記入したKeep(キープ)の内容を1つずつ
読み上げながら説明します。
Bさんは、それぞれの項目に対して、
Aさんから
・上手くいった要因は何か?
・どのような行動が上手くいったか?なぜうまくいったか?
・上手くいったプロセスは何か?
などを聞き出しましょう。
Aさんから聞き出した「上手くいった行動」や「要因」を
ふせん(ポストイット)に記入し、KPT(けぷと)の
Because(ビコーズ)の所に貼りましょう。
上手くいった要因やプロセスを再認識することで、
次の行動につながります。
Aさんの話す内容をよく聞き、
上手くいった要因・行動・プロセスを承認しましょう。
承認の言葉は、「すごいですね」、「素晴らしいですね」などです。
承認されることで、相手の意欲が高まり、ステップアップする原動力になります。
プロセスを承認したら、次の行動につなげる質問をしましょう。
Bさんは
「上手くいった行動を継続させる、または、さらに
ステップアップさせるために、改善したいこと、試したいことは?」と質問し、Aさんは、KPT(けぷと)のTry(トライ)を一つずつ読み上げながら説明します。
その後Bさんは、次のステップアップや継続させるための提案をしてあげましょう。Aさんが答えた内容をふせん(ポストイット)に記入し、 KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に貼ります。
Bさんが提案してあげた内容もふせん(ポストイット)に記入し、KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に追加で貼りましょう。
次に、同じテーマに関して問題点を聞きます。
Aさんは、KPT(けぷと)に記入したProblem(プロブレム)の内容を、一つずつ読み上げながら説明します。
Aさんから聞き出した「問題点」をポストイットに記入し、
KPT(けぷと)のProblem(プロブレム)の所に貼りましょう。
また、聞き出した「要因」もポストイットに記入し、
Because(ビコーズ)の所に貼りましょう。
Bさんは、その問題を解決するための解決策を質問し、
Aさんは、KPT(けぷと)のTry(トライ)の内容を一つずつ読み上げながら説明します。
その後Bさんは、その問題を解決するための改善策を提案してあげましょう。
Aさんが答えた内容をふせん(ポストイット)に記入し、
KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に貼ります。
Bさんが提案してあげた内容もポストイットに記入し、
KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に追加で貼りましょう。
Try(トライ)は多ければ多い程、新たな行動計画の選択肢が増えますので、たくさん提案して増やしてあげましょう。
ここまでが、1対1のKPTを使った効果的なフィードバックの流れになります。
続いて、1対多のグループコーチングは3人以上で行います。
Aさん(フィードバックしてもらう側)、
Bさん(フィードバックする側)、だったところに
Cさん(フィードバックする側)が新たに加わります。
Bさんは「Cさん、こんな時は、どのように対処していますか?アドバイスはありますか?」と他の解決方法やアドバイスを求めましょう。
Cさんは、解決策やアドバイスを提案してあげましょう。
その際、相手の立場になれなくても構いません。あくまでも、
Aさんの現段階からのステップアップですから、相手にとって
最善と思うことを素直に伝えてあげましょう。
結果的に、Aさんが自分だけで考えた改善策に新たなアイデアや気づきを与えることになります。
最後に、Aさんが答えた内容をポストイットに記入し、
KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に貼ります。
Cさんが提案してあげた内容もポストイットに記入し、
KPT(けぷと)のTry(トライ)の所に追加で貼りましょう。
Dさん、Eさんと人数が増えていった場合も、基本は変わりはありません。
その場合、Bさんが司会役となって、Cさん Dさん Eさん から
フィードバックを引き出す役に回ります。
人数が増えれば、それだけ解決のための選択肢が増えます。
実践してみることで、第三者からアドバイスがもらえます。そこから、自分一人では考えつかなかった、【解決策や改善策】を見つけていきましょう。
KPT→Why→Howの作り方
KPTを使った効果的なフィードバックにより、Try(トライ)の数が増えたと思います。
次に、
①KPT(けぷと)のProblem(プロブレム)の中から一つを選びWhyツリーを作成、原因分析を行う
②一番の原因と思われるものを決定、課題に置き換え、
Howツリーを作成
③Howツリーで出てきた解決策の中から項目をいくつか選び、
KPT(けぷと)のTry(トライ)の部分に追加する
この一連の流れにより、問題解決のための選択肢がさらに増えることになります。
そのためにまずは、
KPT(けぷと)のProblem(プロブレム)の中から、一番の問題点を選びます。
Problem(プロブレム)の中から、より緊急でより重要なものを選んで下さい。
図のように、
縦軸を重要度(高い・低い)、横軸を緊急度(高い・低い)
で分類し、その中の緊急度が高く、重要度が高い項目を選ぶとよいでしょう。
Whyツリーを作成し、問題の原因を細分化していきます。
ポイントは「~が出来ていない」と否定的な表現にしていくことでした。
「なぜ?なぜ?」と掘り下げて行くことにより、真の原因を
明らかにしていきましょう。
そして、Whyツリーで原因分析した項目の中から原因と思われるものを一つ選んで、Howツリーを作成します。
選んだ項目は、Because(要因)でもあります。
Howツリー作成のポイントは「~を行う」と肯定的な表現に
していくことでした。
どのようにして?を繰り返すことで、解決策を具体化していきましょう。
Howツリーで具体化した解決策は、KPT(けぷと)の
Try(トライ)に転記します。
いくつあげても構いません。
ここまでが
「KPT → Whyツリー → Howツリーの作り方」
の流れになります。
ここでは、Try(トライ)をいかに増やすかがポイントになります。
最終的にこのTryを元に、「新たな行動計画」を作成します。
それでは実際に、「新たな行動計画」を作成する課題に取り組みましょう。
第6回の課題は合計で3つあります。まず1、2つ目に取り組みましょう。
下記フォームに入力をしていってください。
<進め方>
①第5回で作成したKPT(けぷと)を元に、Whyツリーを作成する
②Whyツリーを元に、Howツリーを作成する
完成したら忘れずに送信!次の章に進みましょう。