①市場背景・業界を取り巻く環境・使命
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市場背景
まずは、輸送業界を取り巻く市場背景がどのように変化しているかを見てみましょう。
世界第3位の経済を誇る日本ですが、現在に至るまで多くの試練がありました。
日本の経済は、2つの大きな出来事を経験して今に至ります。
順番に見ていきましょう。
①高度経済成長期
1つ目の出来事は、第二次世界大戦後の高度経済成長期です。
1945年に第二次世界大戦が終わった時、日本全土は焼け野原で何もない状態でした。
その後、戦後の復興が始まると、日本は高度経済成長期を迎え、飛躍的な成長を遂げたのです。
東海道新幹線の開通や東京オリンピック(共に1964年)の開催があった時代です。
高度経済成長期は、メーカー主導の売り手市場でした。第二次産業が中心となる工業化社会であり、大規模生産工場がいたるところに建設され、モノを作ればどんどん売れる時代でした。
民間の給料も上がり、大量に消費が行われることで物価が上がり、インフレ経済となっていたのです。
当時、テレビ・冷蔵庫・洗濯機は電化製品の三種の神器と言われていました。
②バブル経済の崩壊
2つ目の出来事は、バブル経済の崩壊です。
1990年前後のバブル経済の崩壊を境に、金融市場・経済が悪化し、民間に出回るお金も減少していきました。
高度経済成長時代に一通りの生活必需品は揃っており、消費者主導で買い替えの時期にしかモノを買わない状況のもと、インターネットなどで情報を調べる情報社会化が進み、より好みの商品を選択するようになりました。
この時期から低成長時代に突入し、現在に至ります。
*バブル経済とは
1986年から1990年頃にかけて、株価や地価などの資産価格が急激に上昇しました。それに伴う好景気のことを「バブル経済」と言います。資産価格の上昇自体は悪いことではありませんが、日本経済の実力を超えて上昇してしまったことが問題でした。
その急激な膨張ぶりと、後の崩壊(バブル崩壊)が泡が膨らんでしぼむ様子によく似ていることから、「バブル経済」と呼ばれるようになりました。
バブル崩壊後の日本経済は、生活に必要なモノはある程度揃ったこともあり、消費者主導の買い手市場で、作っても売れない時代になりました。
この頃は第三次産業が中心となり、主要産業も製造業からサービス業・IT関連業などへ変化し、情報化社会へと変わっていったのです。
③運輸業を取り巻く環境の変化
物流の転換期はバブル経済の崩壊でした。
メーカー主導の売り手市場の時は、出荷されるお客様(発荷主様)の影響力や決定権が強かったため、私たち運輸業者も発荷主のお客様を重視していました。
現在では、商品を受け取るお客様(着荷主様)に力関係が移行し、影響力が強くなってきたため、着荷主様が運送会社を選択されることが多くなってきています。
それにより、私たち運輸業者も着荷主のお客様への配達サービスに力を入れる必要がある時代に変わってきています。
このように、時代の変化やお客様のニーズの変化により、私たちの輸送サービスも変化してきました。
今後もAIや技術の発展により、大きく社会が変わっていくでしょう。
そんな激変する社会や経済の中で、私たちセイノーグループは、社会に貢献していくため「会社を発展させ、社員を幸福にする」という経営理念を実現していきます!
会社の使命
時代が変わり、社会が変わっても、私たちセイノーグループの使命は変わりません。
使命とは、果たすべき役割のことです。
我々、セイノーグループの使命は『価値創造』で、社会に対して新たな価値を創造し、+αの豊かさの提供をしていくことです。
田口利八名誉会長が、長距離トラック輸送という新しい価値を創造されたように、これからもセイノーグループは新しい価値を提供していきます。
また、セイノー輸送グループの使命は『輸送立国』です。
輸送立国とは、「物流を超えて、お客様に喜んでいただける最高のサービスを常に提供し、国家社会に貢献する」ことを指します。
どちらの使命も、私たちセイノーマンが理解することが大切です。
1人1人がその役割や責任を果たしていきましょう。