⑧トラックドライバーとしての心構え(エコドライブ編)
3)トラックドライバーの心構え
チャプター4 エコドライブ編
運転マナーの基本
■ マナーの悪い運転は業界のイメージダウン
①自己中心的な運転
②危険で無謀な割込み、ルール無視
③職業ドライバーの自覚
④環境配慮
■ トラックは走る「広告塔」
エコドライブの実践
■ エコドライブの4つの効果
①CO₂や排出ガスの制御
②ゆとりある運転で交通事故減少
③燃料費やタイヤなどの運行費用節減
④エンジンやブレーキなどの損耗抑制
「環境」「安全」「経営」いずれにも大きな影響がある
■ エコドライブ8つのポイント
①おだやかな発進と加速
②早めのシフトアップ
③定速走行の励行
④エンジンブレーキの多用
⑤経済速度遵守
⑥予知運転による停止・発進
⑦無駄な空ふかしの抑制
⑧必要最小限のアイドリング
①おだやかな発進と加速
エコドライブの基本は、エンジンの回転数を上げないこと!
ディーセル車は重い荷物を積んでも、低回転でスムーズな発進や加速をすることができます。
②早めのシフトアップ
低速ギアのままスピードを上げていくと、エンジンの回転数が高くなり燃費も悪くなります!
1段低いギアで走行すると、燃費は20~40%悪くなります。
※シフトアップを早めに行うこと
③定速走行の励行
アクセルとブレーキを頻繁に踏みかえる波状運転(加減速運転)は燃費が悪くなります。
※定速走行10km/h前後の波状運転の違いで、燃費に約10%の差が出ます。
④エンジンブレーキの多用
ディーゼル車は、走行中にエンジンブレーキの状態にすると、エンジンに燃料が行かなくなります。燃料は無噴射なので燃料は消費されません。
⑤経済速度の遵守
経済速度とは、円滑な交通量を乱すことなく、できるだけ低いエンジン回転数で効率よく走ること
⑥予知運転による停止・発進
車両は一度停止すると、再び発進する時、上り坂の走行と同じくらい燃料を消費します。停止・発進を繰り返さないことが、エコドライブ!
信号や交通状況の変化を見越した予知運転の実践
⑦無駄な空ぶかしの抑制
トラックは1回空ふかしをすると
★大型車:10~12cc
★中型車: 5~7cc
★小型車: 5cc
燃料を消費します。
※1リットルで3km(1cc3mm走行)
⑧必要最小限のアイドリング
車から離れる時、エンジンの止め忘れがないようにカールコードを使用する
エコドライブのための日常の車両管理
■ エア・クリーナの目詰まり
エア・クリーナが目詰まりを起こすと、エンジンの燃焼室に吸収される空気量が少なくなるため燃費が悪化します。
■ エア・クリーナーの種類と清掃方法
①ドライタイプ(乾式)
→エレメントを取り外して清掃
②ビスカスタイプ(湿式)
→清掃できないので交換
■ エンジンオイルの管理
エンジンオイルが劣化するとオイル粘度が高くなり、エンジンを傷めるだけでなく燃費も悪化します。
※交換予定距離や交換予定日を運転席に明示する
■ タイヤの空気圧
タイヤの空気圧が低いと燃費が悪くなるだけでなく「スタンディング・ウェーブ現象」が発生しやすくなります
※定期的にタイヤの空気圧をチェックし、適性な範囲にしておく
★空気圧チェックは、タイヤが冷えた状態でエアゲージで行うこと!
YouTube動画版はこちら↓
エコドライブの8つのポイントを実践し、環境にやさしい運転と安全運転を心がけましょう!それでは、次の項目を学んでいきましょう!