⑤パレットの種類と利用
この項目では、5)パレットの種類と利用について学びましょう。
5)パレットの種類と利用
①パレットの役割
パレットは、袋やダンボール、缶を単位数量にまとめて荷役したり、保管や輸送を行うための資材です。
多く使用されているのは平パレットで、フォークリフトやハンドリフトを使用して荷役が行われてます。
パレットを使用すると一度の荷役でまとまった貨物を取り扱うことが出来る為、物流の効率化に欠かせない資材ですが、木製パレットなど種類によっては、1枚当たり30kgを超える場合がありますので積載量の計算に注意が必要です。
パレットは繰り返し利用されることが多いのですが、1回だけ使用するワンウェイパレットもあります。繰り返し使用する場合は荷主からパレットの回収を依頼されることもあります。パレットは荷主などの資産になっていますので注意して取り扱いましょう。
パレットは、フォークを特定の二方向からのみ差すことができる二方差しと、どの方向からでも差すことができる四方差しがあります。また、貨物を一方の面にしか積載できない片面使用形と、どちらの面にも積載することができる両面使用形があります。輸送や荷役でパレットを使用する場合は、その特性を把握して取り扱いましょう。
②パレットの種類
ボックスパレット
バラ物などの輸送・保管に対応できる金網製の容器です。
ポストパレット
荷物を載せたまま運ぶことができ、かつ段重ねすることができる為、パレットとラック(棚)の機能を併せ持つ合理的な物流機器です。
ロールボックスパレット
網状または格子状のスチール製の枠で覆われた、カゴ状の容器にキャスター(車輪)を装着した運搬用の台車を指します。
一般の台車と異なり、荷物を高く積み重ねることができるため、荷崩れせず安定した状態で搬送ができます。
パレットの種類には様々なものがあります。
平パレットの他に宅配便や特別積合せの業務で使われるロールボックスパレットやポストパレット・ボックスパレット等があります。
カゴ台車・ロールボックスパレットとは、網状または格子状のスチール製の枠で覆われた、カゴ状の容器にキャスター(車輪)を装着した運搬用の台車を指します。一般の台車と異なり、荷物を高く積み重ねることができるため、荷崩れせず安定した状態で搬送ができます。
ポストパレットは、荷物を載せたまま運ぶことができ、かつ段重ねすることができる為、パレットとラック(棚)の機能を併せ持つ合理的な物流機器です。
ボックスパレットは、バラ物などの輸送・保管に対応できる金網製の容器です。
シートパレットを荷役するプッシュプルフォーク
輸送できる重量や容積を大きくとることができるシートパレットです。
シートパレットでの荷卸しを行う時にはプッシュプルフォークが必要になります。
パレットの材質で分類すると木材の他、プラスチック、金属製、紙製のパレットがあります。
③一貫パレチゼーションとパレットのサイズ
メーカーの工場からメーカーの物流センター、卸業者の物流センター、小売業者の物流センターなど多段階の物流拠点でパレットに積み付けた状態のまま次の物流施設や店舗まで輸送する仕組みを一貫パレチゼーション(一貫パレ)と言います。
一貫(初めから終わりまで)パレを導入することによって、荷役作業、保管作業に要する人員コストや作業時間の削減を図ることができ、パレットに積載されている貨物をフォークリフトで荷役する為、貨物の破損事故が人手で行う場合に比べて少なくなります。一貫パレが進めば労働負担軽減になります。
しかし、パレットを発地に戻すための仕組みづくりや、パレットの回収や管理が不十分だと、紛失・流出が発生して大きなコストになるため、レンタルパレットを利用して一貫パレを実現する事業者も増えています。
④パレットへの貨物の積み付け方法
パレット活用時は、パレットの上に正しく積み付けを行わなければ輸送中や荷役中の荷崩れなど貨物事故の発生につながることがあります。
パレットはの積み付け方法の規範パターンとしては、棒積み(ブロック積)・交互積み・煉瓦積み・ピンホイール積みがあります。
⑤パレットの荷崩れ防止法と特徴
荷崩れ防止の為、ラップや透明フィルムによる加熱密封、バンド(はちまき)、ベルト、ボックスなど用途に応じた荷崩れ防止法があります。
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5)パレットの種類と利用は終わります。
それでは次の項目を学びましょう!