部下育成の3つの手法
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会社に入社したばかりの新入社員や、新しく部署に配属されて仕事の進め方を知らない部下や後輩に対しては、マニュアルに基づいた指導やルール、決まりごとなどを一から教える必要があります。
この仕事のやり方を教えることを「ティーチング」といいます。
ティーチングとは、『能力レベル』を上げることを意味します。
あなたが部下や後輩の『ティーチャー(教師・先生)』と
なって指導・教育していくという意味なのです。
人の意識や考え方、行動の関係を表したものに
「ニューロ・ロジカルレベル」があります。
上から順に
自分を超えた存在、世界、社会などの「スピリチュアル」
自分は何者なのか?を表す「自己認識」
自分が大切にしている考え方の「信念・価値観」
どのような知識や能力を持っているかを表す「能力」
どのような行動を取っているかを表す「行動」レベル
現在、自分が置かれている「環境」レベル
があり、上のレベルは下のレベルに影響を及ぼします。
ティーチングは『能力レベル』を上げることを意味し、
コーチングは『行動レベル』を変えることを意味します。人の能力が向上し、行動が変わることで環境が変わってきます。
部下育成の手法
ここからは「OJTの基礎知識:部下育成の手法」について、確認していきましょう。
OFF-JT / OFF the Job Training(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)職場外教育
◆OFFーJTとは何か?
日常の業務を離れて、時間と場所を設定し、セミナールームや研修室に集合して行う教育訓練のこと。
社内での集合研修、セミナーや講習会などはOFFーJTに該当します。
◆OFF-JTの特徴
日常の業務では身に付けることができない内容や、新しい知識・技術を体系的に学ぶことができる。
(部下育成、コミュニケーション能力、リーダーシップ、マネジメント等)
複数の人が、同じ内容を同時に習得できるため、時間的にもコスト的にも効率的な方法。
OJT / On the Job Training(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)職場内教育
◆OJTとは?
職場内で上司、先輩が日常の仕事を通じて、部下・後輩を指導・育成していくこと。実務能力を向上させるには非常に効果が高く、
部下育成の中心はOJTの形で行われる。
◆OJTのメリット、デメリット
<メリット>
・OFF-JTよりコストが安い
・指導する相手の個性や能力に沿って、きめ細かい教育ができる
・短時間で実務的なスキルやノウハウを伝授できる
<デメリット>
・短期志向におちいりやすい
・上司、先輩の知識や経験で偏りが生じる
・体系的な知識・技術の習得が困難
SD / Self Development(セルフ・デベロップメント)自己啓発
◆SD(自己啓発)とは何か?
本人の意思で、自分自身の能力を開発すること。自分の興味や将来必要となる資格取得、能力開発などを自発的に行うこと。
◆SD(自己啓発)の例
・通信講座の受講
・公的資格や免許の取得
・社外セミナーや講演会への参加
・読書、視聴覚での情報収集
・その他、ジョギングや筋力トレーニングなどの体力向上
なるほど、3つの手法があるんですね。
3つを上手く使って部下育成をしていきましょう。
次の章は、「なぜ部下育成が必要なのか?」についてです。